落ち着いて聞いてくれ

あきらめるな

満ちる青まであとどれくらい 『劇場版 Free!-the Final Stroke-』

※『劇場版 Free!-the Final Stroke-』のネタバレを含みます。

かなり偏った執念の煮凝りみたいな感想です。

 

お、終わっちまった~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

信じられる?信じられん

DF最終話(2018)で観た「See You In 2020…」が

あれだけ焦がれた”夏”が終わった……

FSまで本当にいろんなことがあったね。

ゥチらもいろんなことあったね、よく頑張ったよね。

 

半券キャンペーンの締め切りと共に完結の2文字をどうにも受け入れられないオタクがしょーもな隙自語を挟みつつFree!という永遠に輝く𝑬𝒕𝒆𝒓𝒏𝒂𝒍 𝑺𝒉𝒊𝒏𝒊𝒏𝒈 𝑴𝒆𝒎𝒐𝒓𝒚……へのポエミーなラブレターを綴ります。長いです!

 

 

※以下ポエム注意

 

私とFree!との出会いは『Free!-Eternal Summer-(2014)』煌めく夏に出会って早8年、当時中学2年生だった私も20歳過ぎればただの人、後編公開の2022年4月には大学4年生になりました。

高校、受験、大学、就活…彼らとはなにかとタイミングが揃い、もちろんスケールが違いすぎるけど進路の選択を迫られる折に彼らもまた悩んでいることが多く、なんとなく同じ世界に”生きてる”という感覚をリアルタイムで感じられる世代だったと思う。

遙の「夢ってなんだ、将来ってなんだ」*1というセリフに共感してこじらせていた時期もあり(アイタタ…)(黒歴史出血大サービス)

DFで彼らが学生になった翌年私も大学に入学し、最近はキャンパスで椎名旭くんを探していますが当然いるわけがないのでこの世の全てを憎んだりしてます。いや絶対あの子サークルの仲間が集まる窓際の賑やかな長机で輪の中心にいるでしょうが……

 

FSは個人的にお世話になっている先輩方と鑑賞後全員記憶が全く無いままDive to the ガストし(新宿にココスがないの謎)記憶ないのに5時間語ったのおもろすぎたし,その後も友人やママを誘って何度も観に行って、毎回観終わった後「記憶飛んでるけどとにかくなんか楽しい♪」ってなりつつ劇場出ると…あぁ足りない…もっと観たい…はやく眼球にFree!を映したい……みたいな感情に囚われもう完全に目と耳から入れるタイプの合法シャブすぎて気づいたら翌日も映画館に座ってるし、スタッフトークで栄作監督の追加爆弾に毎度やられながら観劇を重ねる度に解像度がバッキバキになっていくのがたまらず気づけば瞳孔も初期金城くん並みにバッキバキですわなガハハ そんな女子大生FS後編シャブ漬け戦略(普通に最低)の代償は身体の表面にも表れ、ついにケツに信じられない大きさのデキモンを生みだしてしまった………!!※映画館で長時間座りすぎただけ毎晩左に寝返りうつだけでデキモンが「ダメだ負荷がっ!(※諸説あり)」*2って叫ぶし一週間もケツにデキモン抱えてたら!!!戦える体じゃなくなりますよね!!!!!!!……なにと?

 

それはさておき後編にママ連れて行った時ママがマジですごかったから聞いてほしい。

ママ(私がリビングでFree!観てるのをいつも横から観ていた。ちなみにFree!のことを『裸男踊り祭(Hadakaotoko-odorimatsuri)』と呼ぶ)

・郁弥とハルの見分けがつかなかった あの2人似てない?←天才?

・あんた(私)の推し(金城)、ツンツンで昔の凛ちゃんかと思った。趣味変わった?←娘の推し遍歴を把握している

・なんか、凛ちゃんってもっと尖ってた気がするんだけどかわいくなったね←いや古参?

・つまりふり~はリレーってことね←きみ、ふり~の才能あるね…

サンキュ~~~~…伊達にキモータ娘育てていないよ異文化理解がすごいよママ、ダイバーシティの権化ママ~~~~~~~𝓚𝓲𝓼𝓼𝓪𝓷𝓭𝓗𝓾𝓰―――――――――・・・

 

 

私は後編で一気に金城楓という水底へ引きずり込まれたチョロモブなんですけどマジで金城楓さんって強い選手で。龍司には「なにかを捨てなければあそこまで強くなれない」と言われDFまではほぼヤク決め顔で登場されてましたけど、結局清文兄ちゃんとの思い出や言葉を自分の中で大切にしていて、全然捨ててない。そのうえで1人で泳いで1人で戦って必ず勝つのやばくない?アルベルトに負け、さらに遙まで覚醒の片鱗を覗かせたシドニー大会のフリー準決勝、水の中で2人の異次元の泳ぎを感じて相当怖かったよね、前編にて誰にも相談できなくて1人で戦うしかない彼が暗い部屋でネックレスを掴んでキヨ兄ちゃん…と呟くシーンが本当に切なかった。しかし決勝では決して好調ではなかっただろうに3位になってエリカ並の「別に…」*3生んでるの、メンタルから泳ぎが大きくブレることがない強い選手なんだと思うとこれからももっともっと強くなるしかないじゃないすか、勝ちにこだわらない遙と勝つために全てを捨てた金城くんがフリーで共々アルベルトに折られかける展開には改めて「Free!」を感じたし、後にどなたかの「アルベルトが凛と会わなかった世界線の遙だとしたら金城は遙と出会わなかった凛」という考察を見てすごく腑に落ちたんですよね。

さらに5月のスタッフトークで判明したキヨ兄ちゃんの裏設定も…っとこれ書き始めると5万字超の大長編が書きあがってまうので割愛しますが、スタッフトークで公開された絵コンテにビッシリ書き込まれた設定のおこぼれはいつか続編で観たいなあ~!!

↓とりあえず全員読んでください。

fs.iwatobi-sc.com

 

水に愛された規格外の天才が遙とアルベルトだとするとそこに唯一対抗できる圧倒的強者が山崎宗介選手と金城楓選手だと思っていて、なんというかイルカに対抗できる人間みたいな(な〜にを言ってんだ)

あの2人って精神も肉体も全くブレずに強いのですごく気が合うと思うんですよ。ふり〜の子たちはみんなメンタルすぐブレブレになるしすれ違って喧嘩してナイトプールで和解するしそこが愛おしくて大好きなんだけど宗介と楓は2人もバカデカ過去(故障と死)を抱えながらそれを凌駕する精神的強さを持っておりそこはおそらく遙やアルベルトに勝る強さで、もちろん誰にも見られてないところで1人悩んで戦ってるとは思うんだけど、とにかく2人は十分傷ついてから強くなったんだと思うと俺は……

一度泳いだだけで遙の異変に気づいて周囲に警告し、水を介して実感したからこそ誰よりも先に遙を見つけジャージをかけ、オシャレさんしか着こなせない黒のインナーの上にカーキという2色のエロエロタンクトップ姿を僕らに見せてくださった令和の美人(うつくしんちゅ)ギャル金城さんと、遙が個人フリーでリミッター解除したときに諸々の事情を知ってる楓と龍司と真琴以外で唯一喜びを見せず「予選のタイムがシビアになる」と冷静に分析し真琴と共にちゃっかり駆け付けたそし、この2人にはやっぱりなにか通じるものがあるのではないかと思うんです……そんな金城くんのかけてくれたジャージと宗介が運んでくれたベッドで遙が『あたたかい…』ってなるのエモすぎエモンドコレクション8年連続金賞じゃろが

この子たち、言葉は多くないけどおそらく今の競泳男子日本代表の中で見えている景色が頂上寄りの遙と金城、1度は頂上を経験した宗介だから、なんとなく目線が近いところがあるのかな~とか、まあ強者の戯れですわな

そういえば金城くんたしか元の専門はバッタだったけど高3の時にフリーに転向してますよね、公式にはアルベルトと泳ぐためとあるけれど、バッタにどうしたって勝てない相手がいたんじゃね~~~の⁉なあ!鯨津あたりで!!!なぁ!!!!!??????鼻息荒すぎて普通に職質されました。

俺の個人的な願望マシマシですけれど必ず金メダルを取りますよ、彼は。

なんせ城楓なので_______……

 

ここで金城楓さんの𝕊𝕌𝕂𝕀なところを紹介するコーナー

『とっととその本気、見せとけっつ~~~~の』*4

(爆速飛び込み)(速すぎてほぼ見えん)

『黙って見てろ、一番に帰って生きてやる』*5

(黙ってられるわけねぇっつ~~の)(奇跡みたいなフリー泳ぎやがって…)

『別に疲れてねぇっつ~~~~~の』*6

(パァン)(カッケェ‼!!!‼)(おててが白くてモチモチでかわいい)

 

ほぼギャルぢゃん

 

あとリレーの選考会議でちゃんと監督には敬語使ってるのホント育ちがいい子で好き(某『うっせ』先輩をチラ見しながら)

鳴武沢のドラマCDとTYM、バースデーと版権絵とスポットライトカラーを読み、金城楓選手がミズノのアンバサダーに任命されココスで働くまで俺の中のFree!は終わりませんから…

 

ってかここまで1人日高屋でチャーハンとラーメンと餃子を食い散らかしながら書いてるんだが個人的町中華が似合う男ランキング〜第1位山崎宗介さんの選手復帰戦がアツすぎて映画館で毎度号泣、、オタク専門種目が若手男性声優の自分からすると今回の映画は細谷佳正神の低音が要所でかなり効いていて最高だし「いい加減気づけよ主人公」のドドド度低音を鼓膜にブチ込むために映画館通ってたまである

細谷さんの低音からのDの「バァカ」マモちゃんの叫びまでを一連で聞けてまるでチャーハンとラーメンと餃子のセットのような豪華声優てんこ盛り予告はこちら↓

 

youtu.be

 

というか日高屋ってなんでこんなに美味しくてお安いの?出所したら1番最初は日高屋がいいな…!

 

そしてなんと言っても俺は言いたい竜ケ崎怜ちゃんの成長を…いやもう怜ちゃんだなんてそんな、もはや怜さん。立派な男の子に育ちましたね。まずめちゃ首太くなってる!!筋肉もついて!!!そしてあの落ち着きよう、ほぼ聖母。DFで部長として後輩にも水泳を楽しんでもらおうと頑張っている姿、でもやっぱり不安で、応援に来た遙の姿を見て…っヴ…そして遙が来たことを知らせるのが前部長の真琴なのがもうさぁ〜岩鳶愛おしいよ~……しかし怜くん大学1年で東京のあの広さのワンルーム借りられるの、富裕層?

 

極めつけは椎名旭選手。彼は豊永さんも仰っていたけど「一般人代表の天才」*7で、限りなく私たちに近い存在のように一瞬錯覚させてくれるけどイケメンで優しくて水泳が速くてコミュ力があり後輩からも慕われているイケメン(大事なことなので2回言った)は全然スペックが極上すぎて結局一般人なわけないのズルい(この設定、某ンズの某地優吾さんみある)タイトルを回収したまろんのシーンで彼の口から「就職活動」という言葉が出たとき心がキュ…っとなってしまったし絶賛就活生の自分としては旭くんまでこんな社会の一部になるような、自分の可能性を閉ざしてしまうような日本の就活はしてほしくないと思いましたね~~~~~~~水泳が就活の中でガクチカになってしまうのが悔しいし、顔色伺って言葉を選びながら自分の努力を語る旭くんは見たくない!なんて言ってしまいますけれどスーツ着た営業部の椎名さんは全然見たいガハハ(欲望のまま生きる)(就活しろ)もしかしたら世界は回る~(圧倒的歌唱力)のコインランドリーで凛ちゃんが「郁弥に“お前はどうしたいんだ”って言われた」とこぼした時、世界で戦うためにプロの道を決意した凛や郁弥と、一時期就活を考えていた自分の間でまた差みたいなのを感じて悔しい気持ちになっていたんじゃないかとか考えたら泣いちゃったし、そのうえで就職活動といういわば「ただの人」になる岐路を考えた身から「ふつうは大事だぞ」という言葉をかけ凛を励まし静かに話を聞いてあげるのホント優しくてかっこよくて好きですあの、付き合ってください……すみません忘れてくださいこれからも応援してます。

 

というかネオブル舞台挨拶最高だったなぁ~マモのキャラ解像度は相変わらず高かったし嬉しすぎて終始ニッコニコなただのファン信長さん好(ハオ)

2023年の10thイベントが発表され、まだまだFree!と彼らの人生が続くことが楽しみだし、私たちも生き続けていかないといけないと思う。こっちの世界はいろいろと不安なこともあるけど、それでも元気に生きてます。みんなも元気かなあ。と岩美の方向に想いを馳せられるコンテンツ、ほんとすげ〜よ。

ナイトプールで世界記録出したり言語の壁超えて超音波で交流できるキャラがいたり現実じゃないからこそできるワクワク演出もありつつ、渋谷の広告とか実際の大会名から『生きてる』を体感させてくる栄作監督ほんまプロ、キラッキラ眩しい紘子の無印とESに惹き込まれて入水したのは紛れもない事実だけどFree!という作品を『誰も触れられない眩しさ』で終わらせず、いろんなピースを繋ぎ合わせ、リレーという形を選んで、私たちの世界に『生きている』というリアリティをもたらしたまま完結させた栄作の手腕と執念に近い想いに脱帽ですし、私はそんな栄作のFreeが大好きです。もしもFSが2020に公開されていたら、オリンピックが2020だったら、彼らの物語も私の人生も違ってたと思う。並行世界の感覚に近いけど、どこかの世界線で生きている彼らの様子を切り取って見せてくださってありがとう、それを繋いでくれてありがとうという気持ちでいっぱい。

 

加藤達也神の「The Final Stroke」ではないけどまさにリレーなんだよな~~~~~

 

個人的には七瀬遙選手がフリー個人の金を取る姿も観たかった気持ちがないと言ったらウソになりますけど、シドニーでのアルベルトとの泳ぎの中で「強くなりたい」という感情が芽生え、ただの人になる自分に戸惑い、ぐちゃぐちゃになっちゃって無理しちゃって壊れちゃって、それでも福岡のリレーで、アルとの邂逅で復活し、これからの「夢」である最後の部分に繋がると思うと、この繰り返しのような毎日を過ごせることへの尊さ、決して思うようにいくだけが人生じゃないと教えてくれる、

 

やっぱりFree!っていいね!!!!!

 

とにかくよく頑張った、Free!も私たちもよくここまで頑張ったよ。

 

 I swim for the team, We swim together(EVER BRUE)

旅立ちの朝に、見上げる空に、 見送るだけの思い出なんかじゃない(Clear Blue Departure)

満ちる青まであとどれくらい(RISING FREE)

澄んだ希望の名はFree(Blue Destination)

溶かした青に 飛び込んだ日の喜びが滲む(Timeless Blue)

 

 

Freeすげ~~~~~

 

 

人生の半分オタクとして生きてきましたが、ここまでバイブル的な作品はそうそうありません。私が死んだら棺桶にFreeシリーズのBluRayセットを入れてください。

こんな書いておいて終わらせる気はないので、これからも健やかに狂い続ける所存です。

*1:ES9話『失速のフォーミング』

*2:FS後編東龍司コーチの台詞。現時点で「ダメだ負荷がっ!」派と「だめだっつってんだろ!」派がいる

*3:FS前編シドニー大会後囲み取材の報道陣に対して

*4:FS後編全日本選抜フリー100m予選

*5:FS後編 福岡大会男子400mメドレーリレー予選

*6:福岡大会男子400mメドレーリレー予選1位通過後

*7:「劇場版 Free!-the Final Stroke-」スペシャル版パンフレット